1.プロジェクト簡単紹介

1.1技術成果の簡単紹介

  本プロジェクトチームは長年の研究開発経験を利用して、一連の解像度が高く、精度が高く、広角が広く、歪曲収差が低いなどの特徴を持つ3Dカメラ製品を設計して、それぞれ異なる応用場面と需要に適用している。製品には先進的な光学系設計と高性能の画像処理アルゴリズムが採用され、3D画像の品質と安定性を効果的に高める同時にコストと電力消費も低減された。製品は各シーンで高品質の画像と3Dのデータを提供することができ、スマート製造、自動運転、知能ロボットなどの分野に良質な視覚ソリューションを提供し、当面の立体的感知市場の成長傾向に合致しており、国と業界の発展戦略と政策の方向性に合致していて、革新性、先進性と実用性を持っている。

1.2技術分析と優位性

広角精密光学設計と3D測定技術：光学設計を採用してイメージングの歪みを減少させ、より広い視野と遠距離高精度の3D測定を実現する。

各作業環境に自動的適応する環境感知アルゴリズム：リアルタイムで各種の劣悪な環境に適応し、雨、雪、スモッグなどの劣悪な条件と複雑な作業状況の中で最適な感知効果を確保する。

独自開発した高速処理構造：高効率の処理アーキテクチャを搭載し、グローバルのチップ封鎖を突破し、製品の持続可能性を保障し、リアルタイムの目標検出と追跡、知能運転感知に適用する。

多次元光学データ統合技術：多種の光学データを収集し、より正確で、より全面的な目標検出、識別と追跡を実現し、イメージングのぼやけと歪みを減少する。

1.3技術成果の主要製品と応用

（1）主要製品

単眼立体カメラJD3D-L1020：高精度の画像測定と欠陥検出技術を通じて、生産メーカの部品の寸法や表面などに対してリアルタイムに監視、測定する。　　

単眼立体カメラJD3D-L1040：高感度の画像識別と立体的測位技術を通じて、工場の地上標識、障害物、貨物などをリアルタイムに識別するとともに、工場のスケジューリングシステムと情報の協調を行い、ロボットまたはAGVの視覚誘導を実現する。

車両仕様レベルの双眼立体カメラJD3D-L2050：数組の立体カメラが捉えた見回し画像に基づいて高精度の見回し鳥瞰画像を形成し、衛星側との無線通信を通じて、未来の自動運転車両の車両対衛星の知能協同測位感知を実現する。

道路セキュリティ監視の双眼立体カメラJD3D-L2100：高解像度の画像収集と三次元の再建技術を通じて、リアルタイムに道路の運行状況をモニタリングする同時に、クラウドのデータセンターとデータ交換や分析を行い、道路のスマートネットワークを実現する。

（2）技術成果の主要応用分野

  商業市場：パートナーと共同で広告、映画、メディア、自動車などの商業市場を開拓する。

  政府及び公共サービス市場：交通、安全保障、医療などの政府部門や公共サービス機構にカスタマイズされた撮影技術サポートを提供する。

1.4技術成果の産業化と市場推進

1.4.1 技術成果の段階

  既に中間テスト段階に入った。

1.4.2技術成果の市場推進方案

  ソーシャルメディア、専門撮影フォーラム、屋外広告などのオンライン・オフライン・チャネルを利用して幅広く宣伝し、製品の知名度と好感度を高める。

  異なる市場ニーズに応じて、個性化の製品オーダーメイドを提供して、各客層の実際のニーズを満たす。

  各種類のチャネル業者や代理店と良好な協力関係を構築して、販売ネットワークを広げ、市場カバー率を高める。

  専門メディアと協力して、評価や専門報道などの形式を通じて、専門分野での製品の認可度を高める。

1.5技術団体

  チームは吉林大学計器科学と電気工程学院の優秀な人材を集め、研究方向は人工知能、画像処理、立体的視角、新型カメラ開発などの最先端分野をカバーしている。地球情報探査計器教育部重点実験室、国家工程技術研究センターなどの先進技術プラットフォームに頼って、環境感知に基づいた3Dカメラの設計と開発を担当している。

2.市場将来性分析

  市場空間：二次元感知が徐々に立体的感知へと進化することにつれて、立体的感知市場は急速な規模成長の爆発前期に置いてある。立体的感知は、解像度、目標識別などの多くの性能においてはより強くてコストが低いが、三角測量法を通じて3D情報を計算する作業原理に縛られていて、ベースラインまたは投射受信モジュール間の角度が一旦ずれると、3D計算の誤差を生じ、産出率が低くなれば必ずコストと価格が高くなる。同時に、悪天候時の性能低下、遠距離の探査能力低下、広視野イメージングの歪みが大きいなどの問題もあって、これらは立体的感知市場の発展をさらに推進している。3Dイメージングとセンシング市場はセンサ、エミッタ、光学素子、モジュール技術の発展と研究開発によって推進され、今の3Dイメージングとセンシングは多様化、スマート化の方向に向かって発展しており、将来は各分野で共同発展する。フランスの市場研究・戦略コンサルティング会社であるYoleが発表した世界3Dイメージング・センシング市場研究報告によると、3D視覚感知市場は主に消費電子、工業、医療、自動車及び消費電子の分野から構成され、2025年になると、3D感知市場に占めるセグメント市場の割合はそれぞれ54%、11%、2%、8%、25%で、消費電子と自動車の伸び率は比較的に高い。将来的には、ピクセル内の混合スタック（in-pixel hybrid stacking）、レーザレーダ光源が近赤外線（NIR）から徐々に短波赤外線（SWIR）に移転するなどの技術の発展と浸透に伴い、3Dのプリンター、人形ロボット、仮想現実混合などの3D視覚感知市場に参入する新興産業がますます多くなり、2025年には世界の3D視覚感知市場の規模は150億ドルに達すると予測されている。

  競争：現在、関連技術と製品の研究開発を展開している主な企業にはマイクロソフト、インテルなどの科学技術大手企業があり、そして英飛凌、華捷エイミー、オビ中光などの会社もある。マイクロソフトは消費レベルの3D視覚センサーを最初に発売した会社の一つで、長年の発展を経て、すでに構造光とiToF技術の3D視覚センサーを市場販売に導入して、3D視覚感知技術を推進している。インテルは開発者やロボットなど多くの応用場面に向けて複数の製品を導入している。英飛凌、華捷エイミー、オビ中光もそれぞれ自社開発の3D視覚センサー製品を導入している。

3.融資需要と融資用途

  プロジェクトは500万元の融資を計画し、技術スタッフの給料及び非常勤の兼任スタッフの労務費、中間テスト期間の製品開発の消耗材料に使用する予定である。

4.技術成果の効果分析

4.1経済効果

  プロジェクト技術成果の市場価値は5000万元と見込む。

4.2社会効果

  次世代多モード立体的感知カメラは、目標に対する迅速で正確な識別と追跡を実現することができ、公共安全レベルの向上、犯罪行為の予防と打撃、社会の安定を保障するのに役立つ。リアルタイムで交通状況を監視し、スマート交通システムにデータサポートを提供し、交通信号制御を最適化し、道路通行効率を高め、交通渋滞を緩和する。環境汚染源のモニタリングは、環境汚染問題をタイムリーに発見、処理し、生態環境の保護、環境保護レベルの向上に役立つ。家庭環境に対する知能化感知を実現し、スマートホームシステムにデータサポートを提供し、スマートホーム産業の発展を推進する。人体の生理信号をリアルタイムにモニタリングし、医療健康分野にデータサポートを提供し、遠隔医療、知能化医療などの発展を促進する。

  工業化生産分野では、次世代多モード立体的感知カメラは生産効率と品質を効果的に向上させることができる。生産ライン上の材料と設備の状態をリアルタイムで監視することによって、生産過程に対するスマート制御とスケジューリングを実現し、生産コストを下げ、生産効率を高めることができる。同時に、このカメラは製品に対して正確な3次元モデリングと品質検査を行い、製品の品質と安定性を確保することができる。

  自動運転の分野では、プロジェクトの技術は車両に強い環境感知能力を提供することができる。このカメラはリアルタイムで周囲の環境を監視することを通じて、歩行者、車両、障害物などの情報の正確な識別と追跡を実現し、車両のスマート運転システムに意思決定の根拠を提供することができる。また、このカメラは道路状況のリアルタイムモニタリングを実現し、自動運転車両に対し、より正確なマップデータと路線計画を提供し、運転の安全性と快適性を高めることができる。

5.連絡方式：

  連絡係： 張冠宇

  連絡電話：17808077691