自動車及び部品
遼源市年産10万セット自動車用プラスチック部品プロジェクト
1プロジェクト簡単紹介
1.1プロジェクト背景
1.1.1製品簡単紹介
自動車のプラスチック部品は通常、自動車の車体フレームを除くすべてのプラスチック部品およびプラスチックコンポーネントを指し、総称してプラスチック自動車部品と呼ばれる。プラスチックは軽量、耐久性、コスパが良い、デザイン自由などの特性を有し、自動車製造のさまざまなニーズを満たすことができる。
現在、自動車に使用されているプラスチックには、主にポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリオキシメチレン(POM)などがある。
使用される部位により、以下のように分類できる:
プロジェクト建設地は吉林省遼源市の高新技術産業開発区に位置し、遼源市の産業基盤を頼りに、複合材料を使用して自動車のインパネ、シートの付属部品、自動車の内・外装部品などの自動車用プラスチック部品を生産する。
1.1.2市場の見通し
(1)自動車部品業界市場の見通し
自動車部品業界は自動車産業の基盤であり、近年技術の進歩や新エネルギー自動車の急速な発展に伴い、部品業界は新たな発展の機会を迎えた。現在、自動車部品産業は電動化、スマート化の方向へと発展しており、熱管理、軽量化、バッテリーボックスなどの重要技術においてブレークスルーが実現した。また、部品企業の自主開発設計能力も高まりつつあり、一部の自主開発設計能力を有し、規模も大きい部品企業が台頭している。
現在、中国では六大主要な産業クラスターが形成されている:上海、江蘇省、浙江省を中心とした長江デルタ産業クラスター、重慶、四川省を中心とした西南産業クラスター、広東を中心とした珠江デルタ産業クラスター、吉林省、遼寧省、黒龍江省を中心とした東北産業クラスター、湖北省、湖南省、安徽省を中心とした中部産業クラスター、北京、天津、河北省を中心とした渤海環状産業クラスター。この六大産業クラスター地域の部品生産額は、産業全体の約80%を占めている。この布石は、中国の自動車部品産業の持続的、健全な発展を促進し、集中化、専門化した成熟市場段階への移行に役立つ。そのうち、長江デルタの部品生産額は約37%のシェアを占めており、中国国内の自動車部品生産額において最大の地域である;上海は全国最大の部品産業基地であり、生産額は総生産の20%を占めている;浙江省と江苏省は約17%を占めている。地域別を見れば、江浙沪などの地域の部品メーカーはしっかりした基盤があり、シェアは60%を超えている。河南省、陝西省、四川省などの企業も台頭し始めている。全体として、部品産業は中西部地域に進出し続けており、企業数は全体の20%を超え、中西部の部品メーカーは今後も発展し続けることである。
中国国内の自動車部品の製造レベル向上や電気自動車の発展につれて、自動車部品業界も急速な成長を遂げている。2022年、自動車部品製造業の営業収入は約41953億元で、前年同期比3.16%増加した。2023年は約44086億元である。2024年に自動車部品製造業の営業収入はさらに46200億元までに増加した。
2022年と2023年、中国の自動車部品輸出額は引き続き安定した成長を維持した、前年同期比でそれぞれ7.31%と8.10%増加し、810.89億元と876.61億元に達した。今後、中国の自動車部品メーカーの品質管理システム、グローバルな供給能力、国際製品認証などにおいて進歩していくにつれ、中国の自動車部品メーカーの国際市場における競争力も強化され、輸出市場では引き続き良好な成長の見通しがある。
全体的に見ると、中国の自動車部品産業は良好に発展しており、グローバルでの競争力も着実に強化されているが、全体規模は大きいが強くないという状況は徹底的に変わらず、中国の完成車産業の発展現状との間には大きな差が存在している。現在、中国の自動車部品業界の生産額と完成車の生産額の比率は約1:1であり、自動車産業が成熟している国の1.7:1の比率にははるかに下回っている。中国の自動車部品業界にはいまだに大きな発展の潜在力を持っている。
(2)自動車プラスチック部品市場の見通し
自動車の軽量化、環境保護の動向に伴い、スチールの代わりにプラスチックが使用されることは自動車の発展の流になっている。性質改良プラスチックや高性能プラスチックなどの新型プラスチックは自動車製造における利用がますます広がることにより、自動車プラスチック部品市場の発展を大いに促進されている。
2023年における中国の自動車プラスチック部品の生産量は614.0万トンで;市場の総需要量は568.9万トンに達し;2030年までに、中国の自動車プラスチック部品の生産量は890.1万トンに増加し;市場の総需要量は817.8万トンに達する見込みである。
中国国内の自動車製造業が安定して成長し、新エネルギー自動車の普及率が着実に上昇し、台あたりのプラスチック使用量が増加した。自動車保有台数増加などの要因のもとで、中国国内の自動車プラスチック部品の需要は成長傾向が継続されると予測。2030年までに中国国内自動車プラスチック部品の市場規模は1741.91億元、量産車供給の市場規模は1629.32億元、更新・維持の市場規模は112.59億元に達する見込みである。
自動車プラスチック部品業界は、市場規模の継続的な成長、軽量化と環境保護の動向、技術革新とスマート化の加速、産業チェーンの協調発展、そして市場競争の激化などの傾向が現れている。これらの傾向は、自動車プラスチック部品産業に新たな成長の機会と挑戦をもたらした。
このプロジェクトは、遼源市の産業基盤を頼りに、複合材料を用いて自動車のインパネ、シート付属品、内・外装部品などの自動車プラスチック部品を生産あうる、市場の見通しが広いものである。
1.1.3技術分析
自動車のプラスチック部品の製品特性に応じて、通常は異なる成形加工方法を選択する。主に射出成形、圧縮成形、ラミネーション、ブロー成形、発泡成形、真空成形、とスラッシュ成形などが含まれる。これらの技術は成熟・安定しており、すでに規模生産が実現されている。
1.1.4プロジェクト建設に有利な条件
(1)政策の優位性
「吉林省国民経済と社会発展第十四次五カ年年計画及び2035年遠景目標綱要」では、2025年までに吉林省の部品の地元供給率が70%に達し、自動車産業の規模が1万億クラスを超えることを提出した。
2024年5月22日、吉林省人民政府弁公室は「吉林省新エネルギーとスマートネットワーク自動車産業の高品質発展アクションプラン」を印刷・配布し、、2026年までに全省の新エネルギーとスマートネットワーク自動車産業の発展配置をさらに最適化し、産業規模と競争力が国内トップクラスに達することを提出した。省内の新エネルギー自動車の生産と販売台数は50万台を超え、そのうち自主ブランドの新エネルギー自動車の浸透率は40%を超える。新エネルギーのキーパーツの地元供給率を大幅に向上させ、その割合は70%に達するようにする。
2023年1月、吉林省人民政府は「吉林省人民政府の自動車産業クラスター『階段上がり』プロジェクト実施に関する意見」を印刷・配布し、2025年までに産業クラスターの実力をより一層高め、産業生態系を全面的に構築し、産業規模を1万億クラスに達成させ;長春市の自動車クラスターをコアとし、吉林、四平、遼源、松原、白城、延辺、梅河口などの地域における専門的な「サブアセンブリクラスター」と協調連携する新しい発展フォーマットを構築することを提出した。一汽集団を世界トップクラスの企業に建設し、長春を世界トップクラスの自動車都市に建設し、1つの新エネルギー自動車の完成車企業とブランドを導入し、一連の重要な部品企業を育成し、一連のイノベーションプラットフォームを創設し、一連の産学連携プロジェクトを促進し、一連の鍵技術を突破し、一連のアプリケーションシーンを構築することにより、新エネルギー自動車産業の新しい生態系を基本的に形成し、新エネルギー自動車の産業チェーンとサプライチェーンのサービスを全国に提供し、一定の国際的な放射能を持つことを目指す。
2020年、遼源市人民政府弁公室は「遼源市工業用地弾性譲渡実施方法(試行)」を印刷・配布し、弾性年期、先賃後譲、賃貸と譲渡の組み合わせ、長期賃貸という方法で工業用地を供給する場合は、原則として入札、オークション、掲示という方法を採用すべきであり、工業用地の弾性譲渡年限は、原則として10年、20年、30年、40年を土地譲渡年限とする。企業はその期間内において、土地使用権の譲渡年限を自発的に選ぶことができる。この「実施方法」は、遼源市の工業用地コストを引き下げると同時に、遼源市の土地供給システムを完備化した。
(2)資源の優位性
近年、遼源市はエネルギー構造を継続的に最適化・調整し、北方クリーンエネルギー暖房デモ市建設を全面的に開始し、「石炭からガスへ」「石炭から電気へ」というクリーンな暖房改造プロジェクト47件を実施することで、標準石炭に換算した場合51万トンの石炭使用量を削減することが見込まれる。その他に、遼源市は風力エネルギー、太陽エネルギー、バイオマスエネルギーなどの資源が豊富で、グリーン低炭素プロジェクトの建設を支援している。
(3)産業の優位性
近年、吉林省は全力で「六つの回帰」を推進し、協調の障壁を取り除き、各方面の力を結集し、産業資源を統合することにより、産業チェーンとサプライチェーンの強靭性が持続的に高まり、現代産業システムが日増しに成熟し、産業の優位性を吉林省の復興優位性に変えようと努力している。
辽源市には、自動車用プラスチック材料を供給する複数の企業があり、ポリウレタン、ポリプロピレン、PVC などの原材料を提供することができ、プロジェクトの原材料供給を確保し、生産コストを削減するのに有利である。
産業の優位性を強化・拡大し、自動車産業クラスターを発展させるため、近年遼源市は一汽集団との協力を強化し、科学的に「遼源新エネルギー自動車産業サブアセンブリ基地建設実施計画」を制定し、「遼源市新エネルギー自動車部品産業発展計画(2021-2025)」を編纂し、高新区新エネルギー自動車産業パークと東遼モールドパークの2つのプラットフォームを構築した。
さらに、吉林遼源高新技術産業開発区は、4平方キロメートルの自動車部品産業パークを計画し、重点的に自動車部品と装備製造関連業界を発展させる。
(4)人材の優位性
遼源市は豊富な人的資源を有し、市区には職業教育院校が設置されており、企業のニーズに応じて指向性のある人材を育成することができる。遼源市には良好な工業発展の基盤があり、全国的に有名な「大学城」「自動車城」と呼ばれる長春市まではわずか115.13キロメートルで、企業の様々な人材のニーズを満たすことができる。
(5)地理的交通の優位性
遼源市の地理的優位性は顕著で、北側は長春龍嘉国際空港まで140キロメートル、南側は瀋陽桃仙国際空港まで240キロメートルの距離に位置し、長春1時間経済圏と沈鉄都市圏の重要な軸線上にある。周辺200キロメートルの半径内には、2つの省会都市と8つの地級市があり、その辐射人口は約4000万人である。市区には「三環四縦六横」の交通ネットワークがすでに形成されている。地域間の道路と鉄道交通は発達しており、国道303号線と四梅鉄道が全市を貫いており、遼西・遼長鉄道と長遼・営梅・吉草・遼西高速道路、そして建設予定の遼源民用空港が、東北内陸部へのアクセスと入港・通関の総合交通システムを構成している。
1.2 プロジェクト建設内容及び規模
1.2.1製品規模
プロジェクトの落成後、年産10万台の自動車のインパネ、シートの付属部品、自動車の内・外装部品などの自動車用プラスチック部品の生産能力を形成する。
1.2.2プロジェクト建設内容
プロジェクトの敷地面積は60000平方メートルで、建築面積は42000平方メートルであり、主に生産工場、倉庫、研究開発用の部屋、設備用の部屋などを建設し、且つ生産ラインを購入する。
1.3プロジェクト総投資額と資金調達
1.3.1プロジェクト総投資額
プロジェクト総投資額は21000万元、その内、建設投資額14700万元、流動資金は6300万元。
1.3.2資金調達
企業自己調達
1.4 財務分析及び社会評価
1.4.1 主な財務指標
プロジェクトの量産後、年間売上高は18000万元、利益3000万元、投資回収期間9年(税引後、建設期間2年含む)、投資利益率14.3%。
説明:表中の「万元」はすべて人民元である
1.4.2社会評価
プロジェクトの建設により、遼源市の自動車部品産業の発展を促進し、自動車部品の産業チェーンを延長し、上流・下流産業を牽引し、産業集積を形成すると同時に、地域に更多的な就業機会を提供し、人民の生活レベルを高め、社会の調和的な発展を促進することができる。
1.5協力方式
合弁協力、その他の方式は面談可能
1.6 外資導入の方式
資金、その他の方式は面談可能
1.7 プロジェクト建設場所
吉林遼源高新技術産業開発区
1.8 プロジェクト進捗状況
企業誘致中
2、協力側簡単紹介
2.1 基本状況
名称:吉林遼源高新技術産業開発区管理委員会
住所:遼源市財富大路1633号
2.2概況
遼源高新技術産業開発区は2001年に設立された。2019年、吉林省人民政府により省級高新技術産業開発区として承認・設立され、計画面積は16.22平方キロメートルで、総人口は2.9万人である。長春と瀋陽の2つの経済区の重要な軸線上に位置し、北側は長春から100キロメートル、南側は瀋陽から200キロメートル、大連港から500キロメートルの距離にある。国道303号線と四梅、遼西、遼長鉄道が全区を貫いており、長遼、伊開、営梅、吉草高速道路と共に四通八達の総合交通システムを構成している。吉林省の南部開放の核心拠点として、全省の中部革新転換コアエリアの建設において重要な役割を果たしている。
革新技術の核心、産業グレードアップのエンジン、投資誘致の窓口、経済発展のリーダーとして、遼源高新区は積極的に発展の新動力を育成し、特色ある発展と差別化発展の道を歩み、革新創業を推進し、供給品質を向上させ、産業クラスター化、チェーン化産業の協調発展の新しいモードを開始し、全国産業クラスター地域ブランド建設試行地区、省級大衆創業万衆革新デモ基地、国家小型・微型企業創業革新デモ基地、新タイプ産業化産業デモ基地に指定されている。
近年、遼源高新技術産業開発区は正確な計画と位置づけを行い、「双核駆動、一区四園」の機能配置を形成し、「4+1産業」の規模化とクラスター化を拡大し、2111の企業が進出した。繊維ソックス業界は独自の地位を確立している。「中国の綿ソックスの都」「中国のソックス業界の名城」という名声を支え、綿ソックスの生産と販売量は全国で第1位であり、国家級の輸出ソックス製品品質安全デモゾーンと国家級の貿易転型グレードアップ基地となっている;高精度アルミ押出技術は世界をリードする位置にある。啓星アルミ、巨晟軽合金、利源精製をリーダーとして北方の高精度アルミ加工基地を築き、高速鉄道車体用素材の国内市場シェアは60%に達し、軽量化製品は高級市場に飛び立ち、中国中車、シーメンス、アルストム、厖巴迪(Bombardier)など世界500強企業と重要な戦略的パートナーとなっている;医薬健康産業の優位性が顕著である。176の薬品承認番号を保有し、2.62平方キロメートルの医薬精密化学工業園区の建設を進めている。博大製薬、博大偉業、百康薬業、銀鷹薬業などの複数の重点企業のリードの下、抗腫瘍、抗ウイルス、健康補助食品などの研究開発体制が日増しに成熟し、吉林省最大の化学原料薬生産基地となっている;新エネルギー自動車部品産業の規模は急激に拡大している。4平方キロメートルの新エネルギー自動車部品供給産業基地の建設を計画し、鴻図リチウム電池セパレータ、中聚新エネルギー、均勝電子、晟源新材料、錦程重工をコアとする新エネルギー自動車部品供給産業システムを形成し、省政府より一汽の戦略的パートナーに指定され、一汽弗迪と戦略的パートナーシップ契約を締結した。 現代サービス業は産業と都市の融合を推進している。生産性と生活性のサービス業を積極的に発展させ、京東商城、雲享スマートロジスティクスパーク、キースター・ホリデイ・イン・エクスプレス、开元ホテル、欧亚ショッピングセンター二期などのプロジェクト建設を推進しているが、水、電気、ガスなどの生産性要素のサービス保障は整っている。北江商業街の計画を立て、インター・ラゲン広場を活性化し、友好大路商業街をリニューアルし、レクリエーション、エンターテインメント、飲食、宿泊、商業などさまざまな业态と食事・飲み物・遊び・ショッピングを一体化した特色ある商業街区を全面的に作り上げる。
2.3連絡方式
郵便番号:136299
連絡先:宋揚
電話:+86-437-3292088
ファックス:+86-437-3292088
イメール:jllyjk@163.com
プロジェクト所在市(州)連絡方式:
連絡先:遼源市商務局
連絡係:艾晶
連絡電話:+86-18643787709
イメール:lyjhjxmc@163.com